アトリエ、ガラーン




デッサン会の有望な若手のN君に絵具をあげた。

わざわざスペインまで買いに行ったTITANの絵具だ。

大量の絵具をパリのオルリー空港で不審物に間違われて足止めを食った絵具だ。

他にもルフランやニュートンや良い色の絵具をたくさんキープしていた。

絵具の色に触発されて作品が出来上がっていく経験を何度もした。それほど絵具は重要だ。

それらを次の世代に引き渡す。

腕組み王女も若い頃に先輩の先生方から絵具や筆や画材をたくさん頂いた。

たくさんの新品の木枠や、刷毛やイーゼル、カルトンの入る大型鞄、携帯用イーゼル、スケッチブック類、クロッキー帳もあげた。

新品の小品の額縁、6号から0号まで何箱も車に運び上げた。

100号の木枠とフナオカのキャンバス地、どれも思いっきりたくさん買い込む腕組み王女だから大量に保管してあった。

もうひとり若手のO君が「自分にも絵具を残しておいて。」と言うのでまだ残っているが、アトリエのガラーンとした感じは否めない。

N君は帰り際に「良い絵を描きますから。」の一言。

「期待しているね。」の腕組み王女。時代は動いている。